不良彼氏は正反対

「なんでって・・バイトでですが?」

「バイトって・・お嬢様がする
必要性あるか!?」

「あー、一応一人暮らしなので・・」

「あ・・そっか・・わりぃ」

「いえ、お客様・・お優しいんです
ね?」



優しい、

心配してくれたんだろうか?


そして事情が分かると謝罪してくれ
る。


やっぱり・・・
愛斗の心は暖かいから

居心地がいいんだ。


だから仲間にも好かれるし
女の人も寄ってくるんだ。



「なんで・・なんで俺に笑顔なんて
見せてくるんだよ・・」

「えっ?」


グイっ!!



いきなりまた引っ張られたかと
思うと、


あたしが


壁に追いやられた形になった。



「あの・・お客様?」

「お前は今・・・」

「はい・・」

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