不良彼氏は正反対
「み、蜜輝ちゃん?」
「へぇー、びっくり。愛斗側がなんか
ようか?」
「あんたに用はないし。用があんのは
恋華だけよ?」
「あたしに・・・?」
ゆっくり横を見ると、
遼は・・・“行かないでくれ”
そんな表情をしてる気がした。
だけどそれ以上に
蜜輝ちゃんは今にも泣きそうな顔を
していた。
だから、
「どうすればいいの?」
蜜輝ちゃんの用に付き合うことに
決めてしまった。
狂いだした歯車の勢いはもう
止められない。
ほらもう、
ミスは犯されている。
それが幸せに繋がってるかだって
保障出来ないのに。
「じゃあ、近くの公園まで来てくれる?」
「え、うん?」
ここで出来ないこと?
どんなことだろう。
あたしの頭では理解出来ないや。
「恋華」