不良彼氏は正反対

「はい、そうです。」


そう言った恋華の瞳は俺が今まで
見た

中で一番強い瞳だった。


「そうか・・・」

「反対・・しないんですか?」

「あぁ・・」

「・・・・・・」



そこからなぜか・・・
沈黙が続いたんだ。

みんな
食事を口に運ぶだけ。


どうして

恋華の父さんは聞いてやらないん
だ?


そんなんじゃ、
どっちも納得なんてできやしねぇ
のに。


相手のことを思ってなにも聞けない
のか?


そんなんじゃ・・・・
上手くいかないって今は俺が体験
したから


分かるんだ。



人の家庭に口出しとかすげぇやぼ
だけど


今だけ口出ししてもいいっスか?



「あの・・・口出ししてもいいっスか?」

「・・・愛斗?」

「・・あぁ。言いたいことがあるなら
どうぞ?」

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