不良彼氏は正反対

「お父さん・・・お母さん・・」

「「・・・恋華?」」



恋華はいきなり、
様なしで二人を呼んだ。

二人とも声を揃えて驚いているよう
だった。



「あたしは・・・・ちゃんと必要かな?
わがままって、言って・・いいのかな?」



「・・・・・・っ。ごめんなさい・・・恋華
私、あなたは強い子だからなんでも

一人で大丈夫だと思ってたの・・・」

「私もだ・・・愛はちゃんと届いている
と勝手に思っていた・・」

「・・・うわーんっ!あたし、あたし・・」



よかった・・・

恋華が思いっきり家族の胸で泣けてる。

素直になれてる。


ちゃんと愛されてるんだ。


俺も嬉しくなるんだ。
恋華のお父さんもお母さんも幸せそう
だから。

「折原さん、どうもありがとう。
大切なのね、思いを伝えるの」

「そうっスね!」



家族での思い、

恋人同士での想い


募れば募るほど大きくて大切なもん
だと



分かる。


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