不良彼氏は正反対

あたしは帰った方がいいよね、
どうしよう。


「恋華、」

「愛斗・・・・」

「ごめんな、なんか・・巻き込んで」

「愛斗が謝る必要ないよっ!!」



愛斗は全然悪くないよ、
謝る必要は


ほんとにないんだから。


誰なの・・?
R.Sさんって・・・・


ひどいよ・・ここまでやらせるなんて。



命令かも分かんないけど・・
愛斗に恨みでもあるの?


イニシャルとかであたしは勘付くべきだ
ったのかもしれないけど。



「サンキューな、今日は送ってくから」

「ありがとう」



あたしはまた
愛斗のバイクに乗る。


だけどさっきと違うのは
愛斗の背中が今度は寂しそうに

見えるところ。



今度は

そんな背中を包み込んであげたいって
気持ちで


しがみついた。

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