不良彼氏は正反対
ほんとは・・
あたしはただ寂しいだけだもの。
「うるさいっ!!なにが分かるのよっ!
同情のつもり?幸せばっか知ってるやつ
は・・体で痛みを知ればいい・・」
そう言って、
莉藍がまた手を振り上げる。
あたしはとっさに目をつむる。
どうして?
あたし、
莉藍の前で何度も泣いたよね?
そんなあたしを見ても
莉藍は
幸せなくせにとか思ってたの?
もう・・やだよっ!!
「え!?」
「てめー・・恋華になにするつもり
だよ」
殴られない・・?
それに・・・
愛斗の声?
そう思いあたしはゆっくり目を開けた。
目の前には、
莉藍の腕を掴んでる愛斗が居た。
「なにそれ、ナイトのつもりかよ」
「あ?」
「でも、
もう一回ぶっちゃったんだけど?」