不良彼氏は正反対
あたしは、莉藍の腕を引いて寮の
中に入る。
「もしかして、恋華・・そこ!?」
「うん。ここって書いてあったんだけど・・」
「きゃぁーー!!隣じゃんっ!
いつでも来てね?」
「ホント!?うん、あたしの所にもいつ
でも来てねっ!!」
なんと、嬉しいことに莉藍の隣の部屋
だった。
本当に嬉しい。
もしかしたら、
友達と喜びを分かち合うってこと
も初めてかもしれない。
「えっ・・せまっ」
あたしが部屋に入ってからの
第一声はこれだった。
ドアを開けた瞬間、
部屋全体が見渡せてしまった。
ベッドルームは・・えっ!?
犬小屋!?
確かペットの
レンレンがこんな部屋で寝てる
よ?
いやいや、
これが普通なんだきっと。
そうだよね。
ってことは・・料理も自分でするの!?