屍村
江戸時代の事だ。
有海村は来国源氏郎がまとめていた。
村人達は農業で生計をたてていた。
厳しいルールの中でも反発などは無く平穏に暮らしていたそうだ。
来国源氏郎の一人娘の圭。
それはそれは綺麗で、規律を守る、自慢の娘であった。
ある日娘が可愛さ故に誘拐された。
来国源氏郎は必死に探した。
だが圭はおろか犯人も見つからない。
来国源氏郎は憎んだ。
犯人を。
圭を助けられなかった自分をも。
来国源氏郎はノイローゼになりやがて死んだ。
死ぬ時まで憎しみは忘れなかったそうだ。
圭を誘拐した犯人には異変が起きていた。
夢に来国源氏郎が現れる。
殺そうとしてくる。
やがて犯人も死んだ。
体中を127ヶ所も刺されて。
犯人は来国源氏郎の家来によって始末されたとされている。
しかし俺は違うと思う。