『蒼色の瞳の猫』
そのうち、あたしは、ココに居る価値が
無いと思い始めた。

あたしには、イジメられる資格すら、無いと。


そう思って、登校拒否をした。
案外、簡単だった。


人とかかわらないで生きていくことは、
あたしにとってすごく楽だった。


でも、いつまでこの生活を続けられるのか、
正直不安は募るばかりだった。


もちろん、学校にはいつか
戻らなければいけないわけだし。


頭が悪かったら、
どこの会社も採用してくれないわけだし。


今の状態で、就職とか勉強とか、
そんなことは全く考えられなかった。



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