『蒼色の瞳の猫』
『ちょっと、頭大丈夫?病院行こっか?』

真面目に、これはなんとかしなければ・・・

『大丈夫?なのはあんたの顔よ』

どういう意味?
と言う風に首をかしげると梨華が、

『どうしてそんなに・・・
綺麗になったのよ!?』

言うや否やあたしの顎をくいっと上げて、
あたしのおでこに顔をつきつけてきた。

『ひゃっ!?何言ってんの?綺麗?』

あたしはパニック状態だ。


『海美が綺麗になりすぎて、
みんな海美だって気付いてないんだって』


その一言で、目が見開いたのが自分でも分かった。


『噂になってるんだから、
【突然現れた美少女がいる】って』

梨華の顔は、それはもう真剣な顔だった。

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