『蒼色の瞳の猫』
『え、その、あの…』

しどろもどろになったあたしを、
さらに梨華は追いつめる。

『さあ、白状しな!
どうせカッコいい彼氏でも出来たんでしょ!?』

ニッ、を口を作ってあたしを見つめる梨華。


『か、彼氏なんかじゃないもん…』

そう。だいたい葵は、あたしを…
助けてくれた人。

そして、ただ一緒に暮らしてるだけ。
それだけの話。

『一緒に住んでるだけだもん…』

言ってから、しまったと口をつぐむ。
でも、もう梨華の目は驚きでいっぱいだった。
< 28 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop