『蒼色の瞳の猫』
『一緒に暮らしてる「だけ」って何よ!?』

あぁ、本当に言わなければよかった。

『それこそ彼氏じゃないっ!』

梨華は、何か遠くを見るような目で、

『やっと海美にも春がめぐってきたのね…』

自分の両手を合わせてうっとりしている。


『だーかーらー!違うってばぁ!』

その日、あたしは誤解を解くのに
丸1日かかった。

梨華は、とっても残念そうな顔をしてたけど、
気にしない。
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