『蒼色の瞳の猫』
現に、あたしは家と反対の方向に
ひっそりと建っている、

4階建てアパートに住んでいる。

もちろん、一人暮らし。


お金はお母さんから振り込まれる。
だけど、外見だけ。


あたしの事を一度も愛してなんかくれなかった。
たぶん、成人したらあたしは完全に見放されるだろう。


……ただでさえ、今、こうして学校に行っていないのだから。

食費も光熱費も、十分すぎるほどある。
でも、あたしが欲しかったのは、

親からの愛情…それだけだった。

ところで、なんであたしがココに居て、
学校に行っていないのか。

そこから、聞いてほしいと思う。


…あたしのお母さんとお父さんはあたしを産んだ後に離婚。
そのあと、あたしは母親に引き取られて二人で暮らしていた。

お母さんは、離婚してから精神的に不安定だったのだろう、
あたしにストレスを押しつけて、発散していた。



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