『蒼色の瞳の猫』
その日の帰り道。

あたしは、一匹の猫を見つけた。


『にゃぁ……』


その猫は、何故かあたしにすり寄ってきた。


『捨て猫なの?』


ふいに聞いてみる。

首輪はしていなかった。

猫は、つやつやした青い毛と、

何かを訴えかけているような目が印象的だった。

『よし、拾ってあげよう!』


『にゃぁお』

あたしがそう言うと、

猫は凄くうれしそうに鳴いた。

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