Don't touch me
ふいに、攻撃が止む。

身体に掛かる重圧がなくなる。



「大丈夫ですか?」



外村好男が、そこにいた。



「何で…?」

「兄貴の手伝いです」



見ると、美和は男に組み伏せられていた。

美和を組み伏せる男は、外村英雄。



「怪我とか無いですか?」

「は、はい…」

「よかった」



好男は微笑んだ。

なぜだか好男を見ていられなくて、顔を背けた。



「じゃあ」



外村兄弟は美和を補導して行った。


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