Don't touch me
「あの人は…?」

「外に居る。呼ぶか?」

「頼む…」



流水は保健室の扉を開けた。

愛生が入ってくる。

愛生は俯きがちに口を開いた。



「あの…、すみません。先輩の体質の事…」

「謝らないでください」

「でも…」

「いいんです。無事でしたし」



愛生は涙を流した。



「…何で、外村先輩は、そんなに、優しいんですか…?」



優しいのかなあ、僕。



< 49 / 64 >

この作品をシェア

pagetop