Don't touch me
「貴方には、僕の気持ちは解らないでしょうね」



少年は沈んだ声で言った。



「触れたくても、触れられない、この気持ちは」

「うん。解らない」



解りたくもない。

余計な感動はいらない。



「疲れない?」

「ええ、疲れます」

「辛くない?」

「ええ、辛いです」



でも、と少年は続けた。



「毎日がとても、色鮮やかです」


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