ここから始まる4つの恋
「誕生日は来た?」

「んや。まだ来てないけど?」

「ていうことは今年で18歳?」

「おう」

てことは先輩ってことじゃないか!私はなんてことを!先輩に向かってあんな態度ばっかり。学校に言ったら体育館倉庫の裏に呼ばれてあんなことやこんなことをされるんだわ!どうしよう!

「す、すいませんでした!」

怖くなった私はすごい勢いで謝る。

「なんで謝ってるの?」

「いや、だって。年上の人だし。礼儀というか?」

「ああ。いや、気にしなくていいよ?なんか色々とアホらしくなってきたから」

「そう・・・ですか?」

「だから~、やめろってそれ」

「そう?」

「そう」

ならいっか。

「なら今まで通りにしゃべる~」

「そうしてくれ」

そろそろ帰るかって事になった。

「棚町は家どこ?」

「学校の近くだよ?」

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