ここから始まる4つの恋
通話を切って私は出かける準備をする。ここからならすぐ着くよね確か。

靴を履いて玄関を出て、ちょっと肌寒いので走って向かう。
走っていると前にバイクが止まっていた。

(あれ?あのバイクは)

昼間のバイクを思い出してみる。

(なんか似てない?)

「お、お前は!」

そう思っているといきなり声を掛けられた。

「わ、わあ!」

「おい、驚くなよ。昼前に俺のバイク倒した奴だろ?もう傷はいいのか?」

そこにいたのは昼前のコンビニの激高のお兄さんだった。

「あ、あなたは!絆創膏の人」

「なんだよそれは・・・それより傷は大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ~私頑丈ですから」

骨を折ったことなんか一度もないんだからね!

「頑丈な奴はそもそも怪我なんかしないの。よってお前は頑丈ではない」
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