ここから始まる4つの恋
「おい、ちょっと優衣さん」

「何よ」

ちょっと不機嫌そうに私は答える。だってねぇ?おもしろくない。

「年下じゃねえか」

「そうだけど?」

「俺は同年代以上の人としか付き合わないようにしてるの。先に言ってよそういうことは」

「そ、そうなの」

「そうだぞ」

ちょっといいこと聴いたかも。多分私はこの人のこと好きになってるみたい。好きといっても友達感覚的な好きだけど。

「がっかりしたぞ俺は。てことで今日は帰るぞ。引越しの作業するときに呼んでくれな」

「え、あちょっと!」

高見くんは私の声も聴かずに自分の部屋に帰っていった。

「勝手な奴」

「何だったんですかあの人?」

「もう私疲れた」

「あ、ちょっと優衣さん!」

私は疲れのせいでめまいを起こして倒れてしまった。

「はは、もう疲れた」

「もう」

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