ここから始まる4つの恋
暇なので回りを見回してみると色々あった。コンポとかテレビとか日常生活に必要なものが。

(やっぱり片付いてんなこの部屋)

俺の部屋とは大違いだ。俺の部屋はひどいからな。服は脱ぎっぱなしゴミは投げっぱなしそうじするのはたまに気が向いたときだけ。

「優衣さんすげぇ」

「何がすごいの?」

用意が終ったのか優衣さんが戻ってきた。

「うわぁ!?びっくりした~」

「そんなに驚かなくても」

でもその顔はしてやったりって顔してるぞ、優衣さん・・・。

「で、何がすごいの?」

「部屋片付いてるなと思って。俺の部屋とは大違いだなと」

「高見くんはまた叩かれたいのかな?」

「いや滅相もございません」

さっきジロジロみるなといわれたばかりだったな。

「もう」

「はは」

「ほら、紅茶とケーキ。ケーキは好きなほうをとってね」

そこにはショートケーキとモンブランがあった。もちろん俺は・・・

「ならショートケーキをもらおう!」

「ああ、私が食べようと思ってたのに~」

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