ここから始まる4つの恋
「ふ~ん」

「どうしたんだよ?」

「別に」

「ならいいけど」

お茶がすんだあと引越し会社から荷物を持ってきたと電話があったので、俺と優衣さんは下に下りる。

「よいしょっと」

俺はダンボールを一気に3つ持つ。

「ちょっと高見くん。そんなに無茶しなくてもいいのよ?」

「大丈夫だって。俺日ごろから鍛えてるし、それにこれもトレーニングにもなるだろ?」

「なにかやってるの?」

「まあ」

「何をやってるの?」

「質問ばっかりするな。・・・まあ一応ダンスやってる」

「へぇ!すごい」

「そんなにすごくないって。でもいつかはアメリカ行って有名になりたいもんだな」

「ふ~ん」

「まあとりあえずさっさと運んで終らしてしまおうぜ」

実際のところそんなに荷物はなかった。2~3往復するだけで終るくらいの量だったのだ。

「ふぅ、終ったぞ」

「ありがとうね」
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