ここから始まる4つの恋
徐々に近付くとそれが女子だということが
分かった。

何かを探しているようだ。
よし!困っているのならこの俺が
手を貸してやろうじゃないか。
ということで声を掛けてみる。

「あの、何か困ってるんなら手を貸すよ?」

「え?あ、あなたは!・・・・・・誰だっけ?」

「いやまあ誰だっていいけど、困ってるんでしょ?」

「まあ」

「なら手伝うよ」

「ありがとう?」

「なぜ疑問系なんだよ」

1時間も遅刻しているのに暢気なもんだな。
人のことは言えないが。

落とした物はメガネだというので一緒に
探してみたら案外早く見つかった。
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