殺伐少女【短編】

「ふぅっ」

「先輩。お疲れ様です。今日は体張って働いたんですからもちろん給料倍ですよね」
「ですよね」
「えぇ？？？あぁ・・・・ぅ、うん」

「春先輩？お疲れ様です！！」
「あ、優香・・・給料今度渡すから・・」
「あ、あたしいいですよっ！！」
「え？で、でも」
「・・・その代わりに・・今度旅行連れてってくださいね！！」


か、かわいいいいいいいいいいいぃ！
「う、うん！！！！もちろん！！！」
「やったぁ！！」


かわいぃ～・・・・
ってか・・・

純情だなぁ・・・・
ジュンジョーだなぁ・・・・
「先輩何故そこを二度言うんですか」

こ、今度は涼ぅ！！！

なんで解るんだ！？


「さ、帰りましょう。涼さん」
「あ、はい」

「あれ？黒紀君って呼んでなかったっけ？」
「作者のミスです。」
「おい！！何やってんだ！？作者！」

「涼さん、哀れな先輩は放って置いて帰りましょう？？」

「（泣）」



「ぁ・・・やっぱり二人って付き合ってたんだ」
「「違います」」
「そろえて言わなくても・・・」
「春先輩！！照れ隠しですよっ☆」
「あ、そーなんだ？」
「「（明日苛め殺して殺っかな）」」
「「あ、ごめんなさい。ホントもぅ言わないんで・・・」

ささっと歩いて帰る殺伐二人組・・・・



「先輩っ☆あたし達も帰りましょっ☆」
「あ、うん」




しーーーーーーーーーん







「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」



なんなんだこの空気・・・！？