殺伐少女【短編】

「・・・さてと」
「もう帰んのか?」
「はい。襲われる前に☆」

「誰がどうやったらお前を犯せるんだよ・・・」
「あら、男は皆獣でしてよ?」
「犯す前に精神的に死んでるんじゃねーの?」

「・・・今日は随分おしゃべりですわね・・・」
「フッ・・・・」

「それではまた明日・・・・」
ガチャ

あ。飯買いにいかねーと。


ガチャ
「あらストーキング?嫌らしいですよ?」

「ちげーよ。飯買いに行くんだよ」

「とか言って襲う気ではなくて?」

「お前犯して誰の性欲が満たされるんだよ?」
「全国の日本男児の性欲です。」

「・・・・・・・・」

=コンビニ=


はぁ・・・

なんだよ、これ。

「たらこのおにぎり、この前より高くねぇかぁ・・・」
「あら、そんなことばかり言ってちゃ、ケチくさい男に思われますよ?」
「いや、まあ・・・ケチなんだけどな」


「あらっ・・・お味噌が・・・」
「あぁ?どうした」
「この前来た時より高くなってる気がするんですの」
「お前も人の事いえねーじゃねぇかよ」

「私は華麗にお金を使いこなしたいだけですわ」
「意味わかんねぇよ・・・」
 

「・・・・本気でおにぎりを買う気で?」

「食いモンねーからな」

「!それではこうしたらいかがでしょうか?」
「あ?」

「涼さんの分の晩御飯を私がお作りしますから。涼さんは食材を買ってください」
「・・・・・俺ほとんどマイナスだよな・・・」
「どうでしょう?」
「いんじゃね?」
「それじゃぁ早速買って帰りましょう!!」
「お、おう」



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