逢い唄



「うわぁ、でっかい天体望遠鏡だね・・・」



「だろ?星座の一つ一つがみえるんだ!美菜、すげぇだろ?」



私達は丘の上まで来た。辺りは木々が多少あるばかりで、見晴らしがいいものだった。天体望遠鏡は海の家にあったものだった。凄く大きなものでその頃は、かなり高価なものだ
と幼い私でも十分すぎるくらいに分かった。


「私、天体とか分からないんだけど、大丈夫?」



「大丈夫!オリオン座特有の三つ星を見つけることが出来れば大丈夫だ!」



海の目はキラキラ輝いていて、後に科学教諭を目指すことになるとは薄々分かるような気がした。



< 41 / 41 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop