逢い唄
気がついた時
鼻にツンと突き刺すような
薬の臭いと
消毒液の臭いが
交互に鼻に漂ってくる。
ココはどこなのだろう?
あの時
登校最中の道路に
私はいるのではない。
フカフカとした
真っ白のシーツと布団が敷かれている
ベットに
私は、当たり前のように
寝ていたらしいのだ。
天井は
シンプルに真っ白に塗られているだけの造りで
ただただ
蛍光灯の光だけが
私の目に
沢山の光が飛び込んでくるのだ。