恋〜koi〜
「あの、大人の心理テストといってもアダルトな感じではなくて、変態というかなんというか……」
補足説明を加える2年女子を気にも止めず、友達は大人の心理テストのブースへと走っていく。
「お前はどれにすんの?」
一緒にいた別の友達が俺に問う。
「んー、血液型のやつはありきたりだし……かといって、大人の心理テストはさすがに気が引けるっつーか……」
「言葉の心理テストがオススメですよ、先輩!」
しばらく考えていると、後輩が口を挟む。
「俺的には結構面白いと思うし、占い師もかわい……」
そこまで言って、後輩はハッとして口を閉ざす。
顔を真っ赤にして明らかに動揺してんのがわかった。
「ふーん、そんな可愛い子が占ってくれんだ」
俺がいたずらっぽく言うと、後輩は少しだけ怒って、「一番奥のブースです!」と、案内してくれた。