K.O.O.L−kiss Only One Love
新しい恋
翌朝。
あたしは朝から疲れていた。
自分で学校に行くのがこんなに疲れるなんて…
改札をくぐって、学校に向かう。
皆があたしを見る。
あの子なんて二度見してるし…
そんなにあたしが電車通学するのが珍しいかね…
「ゆ、夕葵!?!?」
「あ、あぁ、サチ…おはよ」
「おはよ…じゃなくて!!どしたの!?!?」
「あぁ…あたし、昨日恭介と別れたの。」
「えぇっっ?!マジ?!」
「…だから、電車通学なわけです。」
「んじゃ、これから毎日一緒に通えるんだね♪」
「うん♪そう…「ごめんね、それはダメかな。」
あたしとサチは声がする方を見た。
「「あ、相原くん!!」」
相原くんはあたしの腰に手をまわして…
「俺ら付き合う事になったから♪だから、朝も帰りも俺が独占したいの」
サチは、フリーズ。
あたしは、ハハハ…と笑うしか出来ず。
「行くぞ、夕葵♪」
「う、うん!サチ、あとで詳しく話すから!!」
サチはニヤニヤしながら手を振った。