Ｋ．Ｏ．Ｏ．Ｌ−kiss Only One Love

全校生徒の視線を浴びながら、二人で手を繋いで登校。


相原くんは、堂々としてるし…


「あ、相原くん…手まだ繋ぐの？」



「相原くんじゃなくて、涼太って呼べ♪」


「りょ、涼太…手…」


さらにギュッと握り返されて、

「離さないけど？」



すごいな…この人。




涼太はあたしの教室の前でやっと手を離してくれた。


「じゃ、また後でね♪」


「うん、じゃぁ…」



教室に入るなり、

「ゆ、夕葵！！！！！！どゆこと！！！？？？」

クラス中から質問攻めにあった。



「夕葵♪」

サチも加わる。



「えっと…」


「「「うんうん！！」」」


みんな、そんなに人の恋話聞きたいだ…？



「あたし、相原くんと…「俺たち、付き合ってんの♪」



涼太はあたしをギュッと抱きしめながら平然と言った。



みんなはキャァー×２騒いでたけど、サチはあたしにニッコリ笑って言った。


「夕葵、幸せになってね…」



あたしは、コクンと頷いた。



涼太はそんなあたしを抱きしめながら見つめていた。



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