K.O.O.L−kiss Only One Love



涼太はあたしの腕を掴んだまま、あたしを見つめる。



あたしに何か言いたそうに…あたしの心を探るような目で見つめる。




あたしが目をそらした瞬間、あたしを力いっぱい抱きしめた。




あたしは、涼太の背中に手をまわせない…




「なんで、俺につかまらないの?」




一旦、あたしを離すと、涼太はあたしに押し付けるようなキスをした。


あたしの唇を強引に割って深く乱暴にキスをする。




涼太の手があたしの制服のブラウスにかかった時、あたしは涼太を力いっぱい押しのけた。




「…涼太!待って!」




「俺、いつまで待てばいい?
ってか、待ってる意味あんの?」





あたしは何も言えなかった。




「…なんか言えって」





涼太はそのまま出て行った。




あたしは…涼太の熱が残る唇をギュッとつむった。
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