K.O.O.L−kiss Only One Love
…結局。
あたしは、一日中相原くんの事を考えていた…。
帰りの支度をしながら外を見る。
…ゲッ。まだ雨降ってるし。
恭介呼ぼうかな…
ポケットから携帯を取り出したと同時に携帯がバイブする。
−ブブブッブブブッ−
「あ…恭介だ」
「あら♪今日もダーリンがお迎え?」
サチがにんまりしながら言う。
「傘ないしね…」
あたしは受信Mailを見ながら言った。
[今から迎えに行くから]
[了解!ありがと!]
簡単に返信して携帯を閉じる。
「傘ないからって…ダーリン可哀相〜。早く会いたいから迎えに来て!とかじゃないんだ?」
「ん〜。どうだろ…毎日会ってるし。今更、会いたい!とか新鮮な気持ちはないかも…」
「毎日会って、何してるの?」
「…恭介ん家行ってエッチしてるか、買い物行くか…、恭介の友達の家に一緒に行くか…かなぁ。」
「何それ…夕葵はそれでいいの?」
「…何だろ…別れる理由がない…と言うか。」
「…夕葵には幸せになって欲しいんだけどな…」
サチは俯いて言った。
「ありがとう。サチ!あたしは大丈夫だから!」