ダダダダイダディ
ありが父ちゃん

さて、

章のタイトルなんかには触れずにいて欲しいのには理由がある。それは理由がないからだ。

というようにまるで文豪のようなスタートダッシュを切った俺であったが、驚くことなかれ運命はいたずら。

何と俺には文才がなかった。
文才の「ぶ」の字、いやそれくらいはあるとも。
「ぶん」これくらいもある。
「ぶんさ」これもまだギリギリには違いないが断じて、ある。
「ぶんさい」ここまで来るとないだろう。
もしも「ぶんさい」ここまであるとするのなら俺はこのアイディアマンとしての才能と発想力、妄想力、そして他に持っている色々(表現したいのだが文才がないため叶わない)を下地として数々の文芸賞を受賞したであろうし、そうなった暁には2000万円の副賞を断ったりなんかしないわけだが、それも妄想、目の前でゆらめく陽炎…いやKAGEROU…。
なんちって。

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