ダダダダイダディ
とにもかくにもそんなテロリストが爆弾持ってきたら俺。ヒーロー。
「ぱにふぇんな!りばんすふぁ!」これはテロリストの言語で言えば「近づくな!爆弾やで!」って感じ。俺は聞き取れる。何故ならば俺。イメージだからね。ヒーローだから。
俺はこう答える。
「お前の神はそんな事を望んじゃいないさ!」と。意外と普通。もっとかっこいい気の聞いた言葉を俺は言いたいが、何せ俺、ボキャブラリーにも欠けるもんだから。
文才も教養もボキャブラリーも欠けたる俺、何で小説なんぞ書き始めてしまったのかな。だって俺、ただのクズだよ。老婆の鞄を奪い去ることを生活の糧としてるゴミ。産廃。泣きたくなってきた。
まあつまりさ、電車での俺のイメージ即ちテロリストをやっつけるイメージ。

そんなイメージが当時20歳かそこらの俺には生活の中心。もうさ、どこでもかんでもそんなイメージ。すごいわけ。イメージでは俺、すごいわけ。
< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop