ダダダダイダディ
だからまあ当然の流れとして中退したわけだけども、その中退の前にいきなり東京のホテルに現れた親父に呼び出された。親父は立川にいた。
「今立川なんやけども」
と親父は言った。なんやけども、の後を待ってみるもその先が無いもんだから、おれは前のめり。
「あ、そうなん」
まあ大体のところ、「ああ、ほんじゃ、行くよ」と言ってほしいのは大体のところ、察した。まあ大体察するわな。察するのだけは得意。空気だけは読めるから。
でも「ああ、ほんじゃ、行くよ」とは言わないでおいた。だって、面倒くさかった。親父と会うのが。何故ならば、おれはごろごろしながらイメージとかしていたかったから。完全にその日はそういう予定だったから。
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