ダダダダイダディ

それからは全く持って疎遠だったのだけれども、何故ならばそれは俺が勘当されたと同じことだったからだろうと思う。
「てめぇ、考え直せ」と大体二流くらいの大学を出て二流くらいの企業で働いてる兄貴から連絡が来たのだけれども、何分俺は教養だのボキャブラリーは持ち合わせないものの、相手を言いくるめたり理屈で押しきるのにはセンスがあった。たぶん。
「俺の人生、何であんたらに決められにゃいけんの。ねえ。俺には俺の道があるんだわ。偉大な人って最初は周りにバカにされたり反対されたりするもんなの。ガリレオなの。え?俺は偉大な人じゃないと、ははあ。何で?何でそれを言い切れるわけ。俺の何を知ってる。俺の中身を覗いたことあるわけ。幼少期の俺を近くで見てたからって何をそう決めつけれるわけ。」
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