ダダダダイダディ
兄貴も兄貴で、親父が死んだなんて子供だましな嘘をよくつこうとするものよ。憐れな。

俺の表情を分かりやすく説明するならば (笑) これである。ぷっ、みたいな。失笑。みたいな。

というかあれだ。エイプリルフールになったばっかりの夜中の1時にさ、実の弟にくそくだらない嘘をつく兄貴ってどうなの。
俺は非常に情けないと思う。恥辱の極み。ぷっ、みたいな。感じ。
かくして俺はメールを返信。
『おい、今母ちゃんに聞いたらまじじゃねーか、は?なんでなんでなんでなんで親父が死んじゃうの…なんでなんでなんでなんで』


これこそ目には目を。メールを見てひっくり返る兄貴ざまあみさらせ。
ええ?嘘から出たまこと?うわあん、って蛙みたいにひっくり返って手足をぴくぴく痙攣。蟹みたいに泡をプクプクさせる親愛なる兄貴を想像して俺はニヤニヤ。
んふ、んふ。
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