【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
いつもなら、背中を向け合って寝る私たちだけど、今日は違う。
一つの布団に入って、顔を向け合うって、けっこう恥ずかしいものなんだなぁ。
「ねえ、ずっと知りたかったんだけど…」
「何?」
佑斗は優しく髪を撫でながら、私に聞いた。
毎日、こんなに優しかったら嬉しいのに。
「あのね、何で婚約が秘密なのか、どうしてこんなに早く婚約をしないといけなかったのか、それが知りたいの」