【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
真実
「な~んか、由奈さん嬉しそうですね」
「そ、そう?」
次の日、晴彦に朝からそう言われちゃった。
私って、顔に出るタイプなのかな~?
自然と軽くなる足取りで、学校へと向かう。
これが、浮かれないでいられる?
昨日の夜を思い出すと、ついニヤけてしまった。
「佑斗さんと、何かありました?」
す、鋭いな…。
「べ、別に…」
「そうスか。なんか、佑斗さんもご機嫌だったんで」
晴彦はそう言うと、嬉しそうに笑った。