【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
「ほ、本当です…」
悔しさと、腹ただしさで晴彦を突き放す。
「分かった」
やっぱり、口だけだったじゃない。
もう、信じない。
絶対に、佑斗を信じない!
と、その時、晴彦にメールがきた。
「あっ、佑斗さんからだ」
涙目の晴彦は、これみよがしに、私に聞こえる様に言ってくる。
フンッ!どうでもいいわよ!佑斗のメールなんか。
「あの…、由奈さん…」
「何よ?」
ビビりまくっている晴彦は、携帯の画面を見せながら言った。
「佑斗さんが、話しがあるから、放課後真っすぐ帰って来いって…」