【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上



帰り道も、気まずそうな雰囲気満々の晴彦に、しつこいくらい不機嫌な私。


まるで会話はなく、ようやく家へ着いた時には、晴彦の方がホッとしていた。


「あれ?この車…」


「どうしたんですか?若姐さん」


晴彦は、家の外では名前で呼ぶんだけど、


こんなに切り替えし早く、呼び方を使い分けれるなんて、それには素直に感心する。


「うん…。この車、うちの両親のなのよね」


何で来てるんだろ…。




< 113 / 143 >

この作品をシェア

pagetop