【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
帰り道も、気まずそうな雰囲気満々の晴彦に、しつこいくらい不機嫌な私。
まるで会話はなく、ようやく家へ着いた時には、晴彦の方がホッとしていた。
「あれ?この車…」
「どうしたんですか?若姐さん」
晴彦は、家の外では名前で呼ぶんだけど、
こんなに切り替えし早く、呼び方を使い分けれるなんて、それには素直に感心する。
「うん…。この車、うちの両親のなのよね」
何で来てるんだろ…。