【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
晴彦と一緒に家へ入ると、すぐに和室の部屋へ行く様に言われた。
初めて佑斗と会った、あの部屋だ。
「オレも入っていいんすね…」
二人で部屋へ入ると、私の両親、そして佑斗と佑斗の両親が、向かい合って座っていた。
「ど、どうしたの?」
みんな神妙な顔で、私を見る。
「由奈、こっちに座りなさい」
お父さんに、隣に座る様言われ、渋々と座布団に座る。
「晴彦は、こっちへ」
佑斗のお母さんが呼ぶと、小走りで駆け寄り、側へ座った。