【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上



ドキドキする気持ちのまま、怖ず怖ずと佑斗を見上げる。


「ねえ。佑斗は、この婚約嫌じゃないの?」


すると、またもや佑斗は眉間にシワを寄せ、怖い顔つきになった。


「そんなに嫌がるなんて、お前もしかして、他に好きな奴いるの?」


「う、ううん。いないけど…」


「じゃあ、いいだろ?オレだっていないし」


そう言うと、佑斗は手を優しく重ねてきた。




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