【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
そんな私の事は気にもせず、お父さんは続けて言った。
「ちなみにな、来週から佑斗くんの家で生活してもらうから」
「えっ?何よそれ!?」
相手の家で暮らすの?
「待ってよお父さん。だって、婿養子でしょ?」
私は一人っ子。
家を継ぐ為には、婿養子を貰わないといけないんだけど…。
「いや、違う。お前には嫁に行ってもらうよ」
「ええ~!?」
思わず、テーブルに身を乗り出してしまった。