【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上



よ~し!


せっかくだから、出かけちゃおう。


今にも弾みそうな足取りで、とりあえず着替えに部屋へ戻ろうとした時、

「若姐さん!」


晴彦が走ってやって来た。


「もう!何よ?」


あんたは、お客さんの相手をしてなさいよ。


と、そんな言葉が喉まで出かかる。


「勝手に出かけないでくださいね」




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