【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上
二人の会話には丸きり入っていけず、ただ横で黙って座ってるしかない。
佑斗だって、もうちょっと私に話しを振ってくれてもいいのに…。
勝手に入って来なければ良かった。
「そうそう。佑斗くん、クッキー好きだったよね?」
え~?そうなの?
あの佑斗が、そんな可愛い食べ物を好きだなんて。
意外…。
「オレさ、甘い物とか苦手なんだけど、琴の手作りクッキーだけは好きだったんだよな」
優しく微笑む佑斗に、琴ちゃんは少し顔を赤らめた。