白花に恋する(企短)
「ずっと一緒にいようなって、言った」
あぁ、と、ここでやっと思い出して彼にアイコンタクト。
「意味、分かってる?」
……意味、ですか。
私の曖昧な笑みを“ノー”と判断して、また彼はため息。
「好きだって言ったの」
それはあまりにも突然の出来事で、私が理解するのにかなりの時間が掛かりました。
「……へぇ、」
やっと出た言葉はコロンと地面に転がり落ちて、私たちの間にまた沈黙が流れます。