あたしのあんた。
「そんなに綺麗?」
頭の方から
音がして
?なマークを
浮かべながら
振り返る。
「どーも。」
挨拶をされて、
もっとわけがわからない
あたしをよそに
男は喋り出す。
「俺はずーっと
ここにいたのに
あんたいきなり
ここに来て
さくらにみいってんだもん。
俺ってどんだけ
存在感ないんだよって
おちこんじまったじゃん」
冗談まじりにニカッと
笑いかけてくる男のことを
なぜかいやだとかんじなかった。
むしろホッとするような
感覚を覚えた。