キミと、私と、世界と。
『兎魅はあぁ見えて私より強いし、』
馬鹿じゃないの
『本当は守ってもらう側。』
つらいとか、そういうのじゃなくて。
『だけど、せめてもの強がりで守ってただけで』
ただ私は信用性の無い人間なだけで
『それでも、私は兎魅より勘がいいんだよ?』
だから、友達も少ないのかな
『夜中に祐がいなくなるのも、
まだ未成年なのにベロベロに酔ってきたり、
…終まいには傷だらけで帰ってきたり』
あと、目撃情報
『大好きな彼女の親友を……
殴るわけにはいかないもんね』
祐が…喧嘩してるところ
『祐は、【金】と…敵対してる“チーム”に入ってるんでしょ?』
おそらく、だけど…兎魅はまだこのことに気づいてない。
「…そうか」
「でも…兎魅には言うなよ?
彼奴の決意を揺るがせたくないからな」