関西最強女VS関東最強男


しばらく歩くと一つのドアが見えてきた。


「ここに颯と龍がいんのか?」


「分からんけど、いそうな気配はするな…」


うちはその部屋のドアを開けた。


すると中には予想通り、颯と龍が黒のレザーソファに座っとった。


「……」


「……」


「……」


「……」


四人の沈黙が続いた後、先陣を切ったのは晃やった。


「お前ら、久しぶりだな」


晃が怪しい笑みを浮かべながらそう言った。


すると、金髪の龍が、


「よぉ、晃。よくここが分かったな」


そう言って立ち上がり、晃の前に立ったと思ったらいきなり晃を殴った。


その勢いで晃がふらついて地面に倒れ込んだ。


「晃!大丈夫か?!」


うちが晃にそう言うと晃は口元を押さえながら「あぁ、大した事ねぇよ」と言って、立ちあがった。


「おい晃、どの面さげてここに来やがった、あぁ?」


「別にお前に用があってここに来た訳じゃねぇよ。うちの総長がそっちの総長に用があって来たんだよ」


晃がそう言うと颯が顔だけうちに向けて来た。


「何の用だ」
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